採用面接で本心を引き出せる5つのレイアウトを、多数の面接会場設営経験がある貸会議室スタッフが教えます!

面接レイアウトで、本心が聞き出しやすい座り位置があるのをご存じでしたか?
本音を引き出せるような採用活動を行い、間違いの少ないマッチングにしたいものです。

今回は、面接に適したレイアウト5つと、それらが応募側に与えるストレス度をご紹介します。また、悩みやすい上座下座の座り位置に関しても解説させていただきます。 パーソナルスペースや位置が与える心理的効果から見た、相手が心を開いてくれやすい座り位置は、どんなレイアウトなのでしょうか。
この記事を読めば、より相手の心を開かせ、採用活動における失敗を少なくすることができます。

どのように人を採用するかは企業様ごとに違うかと存じますが、本心を引き出したいと思われている採用担当者様は、こちらの記事を参考にしていただけますと幸いです。

1 面接レイアウト5パターンのメリットとデメリット

リクルート

面接で求職者の本心を引き出すレイアウトを5パターン紹介いたします。面接といえばこれ、というような定番から、あまり想像ができないような形のものまで紹介させていいただきます。それぞれの面接レイアウトが受ける側に与える心理的効果や、メリットとデメリットもご紹介いたします。

a 一番人気!でも受ける側への圧迫感が一番強い対面型

対面型レイアウト

面接レイアウトで一番定番なのが、この対面型でございます。
面接官が複数でも一人でも、応募者と面接官が対面になるように座る形です。定番のセッティングで、imy会議室で面接を行う企業様のほとんどが、この正面に座るレイアウトを希望されます。

一番人気のこちらのレイアウト、実は、面接をされる側が一番圧迫感を感じやすく、緊張しやすい座り位置となっております。対面に座る人には、心理的圧迫感や敵対感を感じます。
面接官が複数、採用側と採用される側の距離が3メートルくらい離れている、面接を受ける側の前に机が無い等の条件が加わりますと、更に緊張感が高まります。

一番定番と思われる対面型は、採用者の本心を引き出したい場合の面接には不向きでございます。ただ、伝えたいことを明確に持っている応募者には合っており、そういった人を採用したい場合には、向いているレイアウトと言えます。また、圧迫型の面接を行いたい企業様にも向いている形と言えるでしょう。

b カウンセリングでも一番使われる!人が心を開きやすい90度型

90度型レイアウト

応募者と面接官がはす向かいにすわる形のレイアウトで、心理カウンセリングでも一番使用頻度が高い座り位置です。
会議室の面接で90度型のレイアウトを行う企業様はあまりいらっしゃいません。

この座り位置ですと、目線をずっと合わせている必要がないため、緊張感が和らぎリラックスした会話をすることが可能です。ただ、その分、相手の表情や小さな動きを見逃しやすくなるため、相手を細かく観察したい採用時には不向きです。

90度型は人の本音を引き出しやすい座り位置ではございますが、距離によっては、パーソナルスペースに入り込んでしまい、近いと感じる方もいらっしゃるレイアウトとなります。その為、距離を1.5~2メートルくらい作れるように椅子を設置するのが大切になります。応募者との距離を十分に保つことで、相手の心を開きやすい面接にすることができます。

c まるで恋人のように本音を話したくなる!?横並び

横並び型レイアウト

面接レイアウトとして横並びが選ばれることはあまりありません。
横並びは恋人のようなパーソナルスペースの取り方です。距離感が近くても違和感が無い人同士が作る空間となるため、初対面の面接官との距離感としては不向きです。

横並びでは、相手からの視線を感じることがなくなりますので、非常にリラックスした状態を作ることができます。お互いが同じ目線で、同じものを見ることが出来るため、距離感も近づきやすく、緊張している求職者の気持ちを開放するためには良いレイアウトと言えます。

ただ、採用側が応募者を観察することができなくなるため、   採用における情報を十分に得ることが出来ないレイアウトとも言えます。この恋人スタイルでの面接に、違和感がある応募者の方もいらっしゃることでしょう。横並びのレイアウトにするならば、間に机を挟む等の配慮が必要です。

また、メモを取る際の肘が防衛されているように感じるため、面接官の利き手でない側に求職者の位置を設置する方がベターです。利き手側の方が何事にも対応しやすいため、利き手側に座る人への警戒を少なくする傾向があります。面接官と求職者の利き手の相性にもよりますが、右利き同士ならば、面接官が右側に座ると、より親密度を高めることができます。

d 距離を取られているようで寂しくなる!?対面ずれ型

対面ずれ型レイアウト

上記で説明した対面型から、椅子の位置をずらした箇所に座る面接レイアウトです。

完全な対面ではなくなりますが、対面に座った時の圧迫感や敵対感を無くすことはできません。それどころか、距離を取られているような気持ちを与えてしまい、余計に距離を作ってしまうレイアウトでございます。

e 目線が同じになり共感性を生みやすい120度型

120度型レイアウト

面接レイアウトにおいて、120度型を選択される人はあまりおりません。扇形のように体を外に向けた座り位置となります。

横並び同様に、相手の情報をキャッチしにくい形になりますが、同じ目線でものを見ることが出来るため、相手と共通の意識を持つことができ、相手の緊張がほぐれやすいレイアウトです。

細かに相手の情報をキャッチすることが出来ないレイアウトですので、細かい部分を観察したい面接時には向きませんが、相手のことをよりよく知りたい、本心を聞きたいという面接では有効な形でしょう。

2 迷うことが多い、上座か下座

対面で座る面接官と応募者

応募者を上座か下座にするか、悩まれる採用者の方も多いのではないでしょうか。
両方のメリット・デメリットをお伝えしますので、どんな面接にしたいかで、選択してくださいね。

a 丁寧だけども圧は与えるかも!?上座

応募者は大切なお客様、上座にお通しする方が良い、と考える方も多いことでしょう。
応募側も、大切に扱ってもらっているように感じ、会社の印象を良くすることが出来るでしょう。

面接は、会社の玄関とも言える大切な機会です。面接を受ける全ての方とご縁があるわけではございませんが、会社のことを好きになってくれる人が多い方が、企業のイメージも良いのではないでしょうか。

また、面接終了時に採用側が扉を開けるなどの案内をし易いというメリットもございます。

b 下座にお通しするのはあり得ない!?逃げ道が作れる下座

お客様の下座にお通しするのは抵抗がある、と思われる方も多いかもしれませんね。面接を受ける側も、下座に通されたことを気にされる方もいらっしゃるのかもしれません。

ただ、応募者を下座にするメリットもございます。上座に通され、複数の面接官が扉前に座っており、「この場から逃げられない」という圧迫感があるように感じた経験はございませんでしょうか。 下座にお通しすることによって、圧迫感がなくなり、リラックスして臨んでもらえるというメリットがございます。

3 たくさんの面接会場を設営してきた貸会議室スタッフがおすすめするレイアウト

90度型で面談している図

面接レイアウトで、一番心を開いてもらえて、尚且つ採点もしやすい形は、90度型でしょう。ただ、90度型のデメリットであげたように、細かな観察をすることが難しい形と言えます。

そこで、面接レイアウトとして、私がおすすめしたい形は、T字でございます。 「上記で紹介したどのパターンでもないではないか!」とお思いかと存じます。机の形としては、上記で紹介したどのパターンには当てはまりませんが、5パターンのうちの2つを組み合わせる形でございます。

T字型レイアウト

T字に机を作成し、Tの字の横棒側に、スクリーンパソコン、資料等を設置いたします。最初は、間に机を挟んだ“横並び型“で画面や資料などを共有する時間を設けます。その後、”正面型“に椅子の向きを変更し、質疑応答のお時間に移るというレイアウトです。

最初の横並び型で、応募者様にリラックスしていただき、採用側と採用される側の壁を低くします。その後、応募側がリラックスして自分の意見が言いやすい状態になったところで、ストレートに言葉を発することができ、観察もし易い正面形に移動します。

こうすることで、双方にとってメリットのある面接をすることが可能になります。イレギュラーではございますが、採用活動を良くする一つの案として検討いただけると幸いです。

まとめ

面接レイアウトによって、応募者の本心を引き出すことが出来るものと閉ざしてしまうものがあることが十分にお分かりいただけたかと思います。

採用活動は、会社にとって一番重要ともいえる新しい人材に関わる貴重な機会です。採用側と応募側の相違を少しでもなくし、お互いにとって良い時間にしたいものですよね。

面接で相手の心を開くテクニックの一つとして、こちらの記事がお役に立てると幸いでございます。良いマッチングとなりますように心よりお祈り申し上げます。

imy会議室ではレイアウトのご相談をいつもで承っております。ご希望レイアウトのご準備も、弊社スタッフが事前に行いますので、机や椅子のセッティング時間のお手間を取らせません。

ご質問がございましたら、いつでもお気軽にお問合せくださいませ。お問合せは、下記問い合わせフォームまたは、お電話番号まで。

2021年 6月 1日 4:37 pm